心が風邪をひいた丑三つ時の君へ

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zoom RSS りんごあめ

<<   作成日時 : 2017/01/24 02:00   >>

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長野から新潟に向かう普通列車での出来事です。

都市部から少し離れた山間部を走っていました。

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私の向いのロングシートには、母親・5歳兄・2歳妹という感じの家族が座っていました。

5歳兄は、落ち着きがありません。

いかにも、きかん坊という雰囲気です。

2歳妹は、母親に寄りかかって静かにしています。

車内は空いていました。

ある駅で、私のシート側に別の家族連れが乗り込んで来ました。

父親・母親・6歳兄・4歳妹という感じの4人です。

スキーの帰りでしょうか。

6歳兄は、絵本を持っていて、4歳妹に読み聞かせを始めました。

それをじっと見つめている向い側の5歳兄。

んっ?

5歳兄、母親の耳元に、なにやらヒソヒソ話。

母親は、にこやかに微笑みました。

それから5歳兄は、車両の中央まで来ては引き返し、来ては引き返しを三度繰り返しました。

たまらず、5歳兄の母親…。

「ごめんなさいね、お兄ちゃんたち。この子がお兄ちゃんたちにりんごあめを食べさせたいんだって。受け取ってあげてね」

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「すいません、ありがとうございます」

両親がお礼を言いました。

照れながら、兄妹に1個ずつりんごあめを渡す5歳兄。

「ありがとう」

「ありがとう」

満足そうな表情の5歳兄。

んっ?

今、気がつきました!

4歳妹、微笑んだ顔が、子役とフィギュアスケーターを兼務している女の子に似ています。

さては、5歳兄…。

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それから10分ほど経過したでしょうか?

「私たちは、次で失礼します。お兄ちゃん、りんごあめ、ありがとうね」

父親が言いました。

一気に、5歳兄の顔が曇っていくのがわかりました。

ドアが開き、一家が出て行くのを立ち上がって呆然と見つめる5歳兄。

列車が静かに動き出すと、5歳兄は、眠ってしまった2歳妹を抱っこしている母親の右肩に顔を擦りつけました。

「どうしたの?淋しくなったの?」

母親の右肩を叩いて駄々をこねる5歳兄。

「ウフフフ…」

母親のやさしい笑い声が流れて来ました…。

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この家族は、それから二駅あとで下車しました。

父親が無人駅のホームまで迎えに来ていました。

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5歳兄くん。

二駅しか違わないんだから、また、会えるよ、きっと。






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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
りんごあめは、りんごに、溶かした砂糖をかけた物が、本当のりんごあめ。
たけお
2017/01/24 19:09
馬券成金たけおさん。
もちろん知ってますよ。
縁日とかの定番ですよね。
これは、関係者全員が「りんごあめ」と呼んでいたので、そのまま表記しました(^_^)
かわい
2017/01/25 06:56

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