きょうだい

これは、同僚のA子さんが、高校生だったころのお話です。



ある秋の夜、A子さんが宿題をすませ、2階の自分の部屋から出て、階段を降り、1階の居間に入って行くと、両親が深刻な顔をして話をしていました。

「ちょっと、A子、ここにすわりなさい!」

父親に言われ、A子さんは、イスに腰をおろしました。

すると、父親は意を決したように、A子さんに聞きました。

「おまえ きょうだい 欲しいか?」

「えっ?」

思わず絶句するA子さん!



何?きょうだいって…?

こどもが出来ちゃったってこと?

うそ~!やだ~!お父さん48歳!お母さん45歳!

この人たち今でもアレしてるの~!

イヤだ~不潔!




ひとり妄想の世界に入り込んで、顔を赤くするA子さん。

そして、母親がダメを押しました!

「賛成してくれるわね!アンタがお嫁に行くときに持ってってくれればいいから…」



え~!

わたしに、その弟だか妹だかを連れて、コブ付きでお嫁に行けってことなの?

なに、それ、信じられな~い!




茫然とするA子さんを見て、父親がボソリとつぶやきました。

「おまえ、なに 勘違い してんだ?」

それと同時に、母親が顔を真っ赤にして、まくしたてました。

「アンタ!なに考えてんの!このあいだ、アンタ、私に隠れて私の鏡台を使ったよネ!そのとき鏡を割ったよネ!その鏡台を買おうかどうか相談してたのよ!もう、なんなの!恥ずかしいわ!」



ひとりっ子のまま結婚したA子さん。

そのときのお母さんの年齢に近づいてきて、気持ちがわかるようになりました。



40代は、まだ 現役 よネ!お母さん!




姉妹―Two Sisters (角川ホラー文庫)
角川書店
吉村 達也

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